広州東高志電子有限公司
2001年4月入社
私は自動車・オートバイ・建設機械などに使われている車載用電装部品の角度センサを開発するグループで、10人の部下をまとめる仕事をしています。角度センサとは、車の燃費、排気ガス浄化等の環境性能、安全性の向上につながるところで使われる部品で、皆様の生活に貢献している大変やり甲斐がある仕事であると同時に、大変責任のある仕事です。また、車載用電装部品は、車の安全性にかかわる製品でもあるため開発期間は長くかかります。例えば、車で使用される際の温度は-50℃から+150℃と厳しい環境下にあり、問題が発生しないための設計と検証を徹底し、考えられる様々な評価と分析を行うからです。従って、技術者が一通り経験し一人前になるまでには時間がかかります。私も入社してから様々な経験をして、今では部下にアドバイスやフォローをする立場となっています。しかし、入社当初は私もわからないこと、できないことばかりでした。
今でも忘れられないのは、初めてお客様に製品設計のプレゼンテーションを行った時のことです。当社のお客様は一流企業が多く、ずらりと並んだ技術部、品質保証部、購買部など多くの方々の前で資料を使って説明をしなければなりません。私は緊張のあまり、うまく言葉が出ませんでした……。その時は、上司からのフォローがあり何とか無事にプレゼンテーションを行うことができました。その後、上司からは「フォローをするから、自信を持って相手を見ながら話すことだ!」と言われ、次からは力が抜けて、相手をしっかりと見ながら説明ができるようになりました。
そのことを通して学んだのは、「しっかりと自信を持って、言葉を言い切る」ことの大切さです。自信がなさそうで、語尾もはっきりしない言葉で説明されては、相手は大事な仕事を任せることはできません。自分がしっかりと準備したものなら、自信を持って言い切る──それで万が一、訂正すべき点があった場合でも、改めてきちんと説明すれば相手もわかってくれますし、上司もフォローしてくれます。
私は、積極性のある人を歓迎します。開発という仕事において、人の真似をする人は、失敗はしませんが新しいものを生み出す発想力が弱いです。反対に自分の考えを押し出す人は、失敗することもありますが、新しいものを生み出す力があります。
失敗しても上司がフォローします。若い人にしかできない発想で、新しいセンサを開発してください。自分が開発したセンサを搭載した車とすれ違う時の気分は、最高ですよ!
技術本部 製品設計部 技術課
2016年4月入社
私の課では、頻繁に上司や先輩とコミュニケーションをとることができ、質問や相談ができるので、とても働きやすい職場だと感じています。入社したての頃は私は3D CADの使い方が全くわからなかったのですが、イチから教えていただきました。また、製品を構成する様々な部品が持つ役割や、試験装置や測定器の使い方などについて、指導を受けながら学んでいます。試験装置を他部署の方と一緒に使用することも多く、自然と他部署とのコミュニケーションが増えますし、他部署の方から教えてもらうことも多いです。そういった風通しの良さも、魅力ですね。
これまでに、自動車に搭載されるセンサの試作から量産立ち上げまでの業務を経験しました。
自分が関わった製品が自動車に使われていると考えると努力して良かったと感じています。
ものづくりに興味がある人にとっては、とても魅力的な会社だと思います。
技術本部 製品設計部 部長
1997年4月入社
私の課では、自動車部品を構成している部品(スロットルポジションセンサー用抵抗基盤)の設計、開発を行っています。抵抗基盤を設計・開発する上で当然対外的にお客様と直接交渉するケースがあります。交渉の中で、お客様のニーズは技術的なことから価格面・納期まで多岐に渡り、お客様の要求に応えながら、工場生産における適正な利益を確保する必要があります。交渉はお客様との信頼関係なしでは成立しません。信頼関係は、一朝一夕で生まれるものではなく、何度も通い顔を合わせ、相手の特徴を把握し、厳しい要求も呑む事で少しずつ積み上げて行くものです。このような信頼関係を保った上でお互いにwin-winの関係を築く事に、非常に大きなやりがいを感じております。
また、私にとっては部下の育成やマネジメントも大事な仕事です。例えば、すべてを説明して仕事を頼むと、言われたことしかやらない人が育ってしまいます。仕事を受けた本人が少しでも自分で考えるような仕事の与え方をしたいと思っています。しかし、本人が考えすぎて仕事が納期に間に合わなくなってもいけませんから、その加減についてはいつも部下の様子を見ながら考えるようにしています。自分ができないことは指導できないので、まず自分ができるということも、もちろん大切です。例えば、私たちは仕事をしていく上で報告書を書く機会が多いのですが、文章があまりうまくない部下がいたとします。その人に文章を書かせて、単に添削しても成長しません。そんな時は、見るポイントを簡単に説明した中で「うまい人の文章を読んで参考にしてみて」と、アドバイスします。その後、月日の経過と共に部下の文章力が上がり、目に見える成長が見られた時は、こちらも本当に嬉しいですよね。
最初から完璧な人間なんていません。
もちろん私もそうです。これから当社で働いていきたいと考えている皆さんにも、完璧さは求めていません。仕事はゼロから教えて行きますので、仕事に対する情熱はもちろんの事、素直さ、そして柔軟な頭を持っている人であれば、誰でも当社で活躍できます。自身が成長して行く過程を実感出来る当社は本当に楽しいですよ。
技術本部 製品設計部 技術課
2017年4月入社
私の仕事は、社内用の生産設備を作ることです。わかりやすく言うと、工場にある「当社の製品を作るための機械」を作っています。
モノづくりは子供の頃から好きで、家具の組み立てを自分でやったり自作の椅子を作ったりしていたのですが、大学に入るころから本格的に志すようになり、大学では機械学科に進んでモノづくりの基本を学びました。
当社に入社したいと思ったのは設備を一から作っているところが魅力的だと感じたからです。大手の企業は部門毎に業務内容も細分化されていて個人が関われる領域も限られてしまうのですが、当社の場合は熟練すれば製作の最初から最後まで携われるのが魅力で、どうしても入社したくて、そのために上京してきました。だから、入社できた時には本当に嬉しかったですし、「よかったー!」と思いましたね(笑)。
仕事はとても楽しくて、仕事が趣味といったら変ですが、そのくらい毎日が楽しいです。でも、まだまだ課題もあると感じていまして、自分はもっと知識を蓄えることが必要だと思っています。設備を作るにあたっては、部品選びも大切なのですが、部品の種類が大学時代とは比べ物にならないくらい多いんですよ。部品一つひとつの特性を理解して設計しなければならないので、まず、カタログを見ながらひたすら部品について調べます。それから社内ネットに技術資料があるので、それも読んでみます。それでも理解が深まらない場合には、先輩に質問をするようにしています。
当社の先輩は、皆さんとても優しいですよ!聞いたことに対して、単に答えを教えてくれるだけじゃなく、なぜそうなるのか基本について一から教えてくれるんです。部署の分け隔てもなく、他部署の先輩であっても困っている人を見ると声をかけてくれたりするので、「相手が誰であっても優しく接すること」や「教えあう風土」が社風としてあるように感じています。私は今でも覚えているのですが、入社してすぐに半田付けのやり方を部長に教えて頂いて、とても緊張しました。でも、部長が現場の技術の基本を直接教えてくださるなんて、なかなかないですよね。
私は設計も行うのですが、部品図から機械の構造が出来上がったときは「よし!」と思います。その時の満足感が、やりがいです。今の私には、まだ製作の一から十まで携わることは出来ないのですが、もっと知識や技術を身につけて、依頼を受けるところから製作、工場への設置、量産開始後のメンテナンスまで担当できるようになることが夢です。