「平成24年新春のご挨拶」を追加
株主の皆様へ 平成24年新春のご挨拶
株主の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご支援並びにご愛顧を賜りまして厚くお礼を 申し上げます。
年頭にあたり昨年の概況と今年の抱負を申し上げ、株主の皆様のご参考になれば幸いです。
<2011年を振り返って>
当社グループは、製品のコストダウン、ならびに製造現場と販売現場が一体となって無駄なく会社を動かす製販一体経営を推進し円高に耐える企業体質の確立を推進してきました。また、さらなる受注拡大のためコアビジネスである可変抵抗器技術を生かした製品、TOCOSワイヤレスエンジンを中心とするワイヤレス事業の製品開発と共に、自然エネルギー分野及び環境対応自動車の製品供給を進めてまいりました。しかしながら、3月に発生した東日本大震災の影響、ギリシャに端を発した欧州の金融不安、米国の信用力低下による景気停滞、また、これらを原因とする円高の長期化や原材料の高騰など企業を取り巻く環境は厳しく、2011年第2四半期の連結売上高は39億8千9百万円、経常利益は2億3千9百万円となりました。
<2012年の抱負>
ドルに対する円高は、戦後最高値を更新したことは記憶に新しく昨年上期平均の為替レートは前年同期に比べ約10円高く輸出企業にとって利益を確保することは大変厳しい状況が続き、より一層の円高対応を行う必要があります。また、リーマンショック後の世界経済を牽引してきた新興国、特に中国はインフレの進行と金融引き締めを背景に成長率が鈍化、そして欧州の金融不安等、今後の世界全体の景気は停滞することが懸念されます。このような状況下における当社グループは、昨年より進めている「長引く円高不況に耐えられる強い企業体質を確立すること」を最優先課題として継続行動してまいります。具体的には、絶え間ない製品のコストダウン、低価格な原材料の採用、製販一体経営の理念に基づく無駄の排除、業務の効率化、ならびに中国生産拠点の充実により円高の下でも競争力のある企業を目指します。また、トリマーポテンショメータの自動生産化強化と拡大の見込めるLED用電源への拡販を進め、新製品開発においてはスピードアップをはかるとともに、自動車電装関連ではTPS、EPSの新規市場拡大が期待できる新興国向け新製品開発、TPS、EPS以外の新しい用途の新製品開発、ならびに高信頼高寿命の非接触センサーの新製品開発、さらに省エネルギー、環境関連用途等に拡大が期待できるワイヤレス事業の新製品開発等を行い新しい市場ならびに新しい分野の売上拡大に努めてまいります。
株主の皆様には、なお一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。